kephyce 日々の記録

エレクトロニクスと音楽のお話

完全対称型の電流帰還トランスインピーダンス・アンプ例

またトランスインピーダンス・アンプですか。。。。



と言わずに(^_^;)。

あくまで回路例です。ちょっと思いついたので。

こんな感じでどうでしょう?シミュレーションでは動いています。

プリにいかがかと。パワーにも。
前回のブログの差動形、と考えても良いです。

Vbでバイアス電圧-0.6VがJ1のドレインにかかります。
出力電位がその分+されて出てくるので、ツェナーなどでVb-0.6V分、下げますと、ちょうどよいです。
ゲインはRfです。

AOCを掛けたい場合には、OUTからI1の電流源を変化させれば良いかと。
I1は基本はJ1のIdssと同じ電流量にしておけばバランスが取れます。

電流帰還型なので、入力インピーダンスは低いですから、ケーブルを伸ばせます。
金田さんの今度出た単行本「電流伝送方式オーディオDCアンプ」で、どうも金田さんは電流信号の受け側は0Vであることを絶えず考えているようですが、必ずしもそうである必要も無いので。
記事中の「バッテリードライブ 電流伝送プリアンプ」の図8カレントラインアンプはとても良い回路ですが、これも容易に入力にバイアス電位を持たせて、マイクとかカートリッジのあとのソース接地(トランスコンダクタンス・アンプ)の信号を受けられます。

また、Vbダイオードの順方向電圧としてしまえば、入力電位はほぼ0V、となると、これで、電流帰還型のトランスインピーダンス・アンプ形パワーアンプに応用できます

なんか、これで電流帰還型の、入力ケーブルをながーく伸ばしても安定なパワーアンプができあがりそうです。