kephyce 日々の記録

エレクトロニクスと音楽のお話

MJ2月号・金田さんの記事について その2

こんばんは。

前のブログで、プリ-パワー間を電流伝送した金田さんの記事の問題・謎等解析して、
結論としてたぶん、
�@ 100%帰還状態でのI/Vパワーアンプの位相補正をやってしまえば、通常のケーブル長では発振しない可能性有り
  (ただし長いケーブルを使うと発振する可能性が残っているし、発振しなくても高域にピークが出たりVR位置で
  周波数特性が大きく変わる可能性がある)
�A 入力ケーブルにそもそも同軸を使わない

の二つのうちどちらか、の状態で実現するアンプだと思われます。
あとは特注でものすごく低容量のケーブルを作ってもらうとか。

なんかどちらにせよ不安要素を抱えていますね。

�Aの場合、電流伝送ですと、ホットのインピーダンスが低いので、静電的なノイズは乗りにくいと思います。乗りにくいといっても、低周波のみ、I/Vパワーアンプの帰還量だけ圧縮させるに過ぎないので。。。。高周波は乗ってくるでしょうね。すると歪んだりするかも。
 また、誘導ノイズは乗ってくるでしょう、ホット側にも。ハムとか乗る可能性もあり得ます。
 (ホット-GNDを密接にくっつけると少しはマシになると思います。)
 そんなのやったことが無いからなぁ。どうなるんだろう。




 っとこうやって色々考えていると、脳の活性化にはとてもよです(笑)。


追記:2012.1.15 14:20  /2012.1.17 0:28修正
I/Vアンプの入力の同軸ケーブルの容量の影響を少なくするのに、「アクティブ・グランド」という手法があります(笑)。
この手法も、金田さんは使わないとは思いますが。
容量というのは、あっても、両端子間の電圧が一定(不変)であればCとして見なされなくなります。
そこで、同軸ケーブルのホット側の電圧を検出して、同じ電圧にシールド(GND)を強力・広帯域アンプで
ドライブするという物です。ケーブルのホット〜GND間の電位差が一定となり、ケーブルの容量が見かけ上無くなります。
でもこれは相当なテクニックがいりますし、GND電位コントロールも限界がありますし。これを物にするだけで一大テーマです。
参考までに、計測器関連ではこんなこともやっています。