kephyce 日々の記録

エレクトロニクスと音楽のお話

差動電流伝送

相変わらず、ノンストップに続いていますねぇ、こまったものです。

さて、ふと考えたのですが、カートリッジにソース接地をくっつける、例のサテライト部の話。

ジャンクションFETのデプリーション特性のVgs=0V前後のところを利用するわけですね。
だからバイアスがなくても動作します。ですが、ここはまだちょっと指数関数のカーブが目立つところ、直線とは見なしにくいので、この領域を差動回路で使って差動で受けることを前提に直線化しているのが普通なのですが、金田さんの回路は、曲がったところをナマで使用するところがちょっと気になります。

で、よく考えると、ケーブルが片CH1本増えますが、容易に差動にできますね。カートリッジはコイルだから、両端を数100kΩでGNDに落として、両ゲートにつなげば良いです。ただし、ちゃんとした差動回路=共通ソースを定電流or抵抗で引っ張る、という回路はあの小さい中には入れにくいです。(チップならば可能か?)。ですがそうしなくても、二つの差動動作する自己バイアス領域のソース接地からの差動信号を次のアンプで電流合成してしまえば、上手く行きますね。問題はコイルの両端が浮いているのでノイズなど乗らないかな?とか、ちゃんと中点電位を中心に差動になってくれるかな?などなのですが。

なんて考えてみたのですが、誰かやりませんかね・・・・>かねたせんせ!

同様にマイクカプセルもそうして、こっちのほうがちゃんと差動に(容易に)できます。差動出力にしてしまえば、、、、あら、なんと、、、、ファンタム互換にもできそうで、今思案中です。カートリッジは老後の楽しみに(笑)しておいて、まずはマイクの方でやってみようと思います。(というか既に原案回路がSPICE上で動いていたりして)。
長距離電流ドライブのいくつかのポイントのうちのひとつは、如何にマイクカプセル直後でゲインをシンプルに大きく稼ぐか、でしょうかね。

あ、ところで
http://www.partsim.com/examples
回路シミュレータSpiceがブラウザ上(web上)で動きます。
これで差動回路の勉強などいかがでしょうか?
共通ソースに抵抗をつかって差動のゲートの片側だけに信号を入れるとちゃんとした差動出力にならないのに、抵抗→定電流に変えるとちゃんと差動で出てくる、とかシミュレーションができます>某氏