kephyce 日々の記録

エレクトロニクスと音楽のお話

LTSpice

久々です。

 

今更ですが、2019年に、LTSpice開発者、ほとんど一人でやっていたマイケル・エンゲルハート氏がアナログデバイセズを退社しているようです。

 

数年前、品川某所でマイケルと一緒に写真を撮ったのを思い出す。

もう会う機会もない。

https://twitter.com/ClubZ_JP/status/994494665356296193/photo/1

真ん中の人です。

もう、LTSpiceは大幅な変更はないです。

将来、プラットフォームが変わった場合、対応できるのか?

たしかマイケルは、電位をずらしたGNDを設定してそこを中心にシミュレーションして、収束性をあげるオプションも開発中だったはずですが、、、、

 

アナログ回路の世界に於いて、LTSpiceが果たした役割は大きい。なんたって、無料ですから。

みなさん、ユニバーサル基板で実験する前にシミュレーションしてみて最低限動作するかどうかを確認して、とても効率が上がったはずだし、微妙な動作を理解するのにとても役立ったはず。

 

TIでTinaの開発をやっていた人物がアナデバに移籍した、という噂もあり、となると、その人物がLTSpiceが引き継いでやっていくのか?
しかしマイケルがほとんど一人でやっていて、そこに他人が入って改善したりいじったりすることなどできるのだろうか??

 

彼は元々物理屋さんで、いろいろな物理シミュレータの開発をやっていたが、調査して「これからは回路シミュレータをやろう」と思い立ち、開発して自宅から最も近い(カリフォルニアにある)リニアテクノロジーに持ち込んで、採用されたという経歴です。

 

あの頭脳は、今は何に使っているのでしょうか。。。